やっぱり「食」が基本です

やっぱり「食」が基本です

去年から老親と同居するようになりました。82歳の姑です。姑は、5年前に夫を亡くしてからは一人ぐらしで、特にどこかが悪いというわけでもないのに、だんだんと痩せて、40キロをきるようになっていました。糖尿病の因子はもっている家系ですが、それが悪化しているというわけでもなく、病院の検査ではなにも悪いところはないのです。高齢ながら趣味と実益をかねて、お花の先生も続けていて、精神面でも特に問題はない状態でした。

ただ、ときどき家をたずねて、冷蔵庫の中をみると、食べ物らしい食べ物が入ってないことがよくあり、いったいなにを食べてるんだろうと、私の主人と話すことが増えるようになりました。

様子をうかがったり、それとなく聞き出したりしたところ、結局、ご飯を作るのがとてもおっくうになって、朝は菓子パンかくだもの、昼はちょっとしたおやつ類、夜は近くのスーパーで買ってきたお弁当類ですませていたようです。病院の先生にあらためて聞きにいくと、軽い栄養失調だと言われて、たいへんショックをうけました。

家の老朽化も進んでいたこともあり、家を建て直して同居を始めて1年がたちました。食事はメイン料理を私が作り、私が仕事で遅い日は、副菜を姑に作ってもらうようにしています。料理をすることは認知症予防にも絶対効果があると思うので、体がしんどくないときは、できるだけ台所にたって料理や片づけをしてもらっています。

姑は若いころは結構まめなほうでしたが、一人暮らしの間に料理はかなり忘れてしまっていて、今は、煮物なら大丈夫よといって、作ってくれます。同居が始まって2か月後、病院の健診では体重も増え、血液検査もまったく正常とのことでした。

女二人が同じ台所を使うことでの面倒さや、食事の時間を合わせるわずらわしさはありますが、この豊かな日本で、高齢者を栄養失調にさせてしまうのは、やはり罰あたりなことと思い、同居にふみきって間違いはなかったと思っています。もともと私は料理は好きで、サプリメントには頼りたくない派です。高齢者の食べやすいものを考えることが、自然と自分たち夫婦やときどき食べにくる子どもたちの健康にもつながっていると思うと、まだまだがんばれそうです。